生成AIで学ぶ映像制作|SNSで流行りの Nano Banana を使ってフィギュア化した画像を動画などに活用方法
更新日 2025.10.23
※ こちらの映像は、Midjourney、Veo3などで作成された、生成AI動画です
AIの進化によって、“リアル映像”だけでなく“フィギュア化した映像”や“リアル+フィギュアを組み合わせた映像”も自在に作り出せるようになりました。
たとえば、観光地のキャラクターと人が出会うリアルな写真をもとに、
そのキャラクターを立体的なフィギュア化映像として展開したり、
さらにリアルな人物とフィギュアを組み合わせたシーンを生成することも可能です。
今回は、そうした新しい映像表現を実際に制作してみました。
GoogleのAIモデル「Nano Banana(ナノバナナ)」を中心に、
Gemini・Midjourney・Veo 3など複数の生成AIを活用し、
キャラクターを“出会いの瞬間”から“立体化”“動画化”まで展開。
AIを活用したリアル×フィギュア表現の新しいワークフローとして紹介します。
1. Midjourneyで「ゆるキャラと出会う」シーンを生成
2. Photoshopでゆるキャラを切り抜き、Geminiで“フィギュア化”
3. 女性だけを切り抜いて、Geminiで「フィギュアを持って喜ぶ女性」に変換
4. Gemini・Veo 3で各シーンを“動画化”
5. まとめ
Nano Banana(ナノバナナ)とは?
「Nano Banana」は、Googleが開発した画像生成・変換用のAIモデルで、 特に立体的な質感表現や、被写体のフォトリアルな再構成に優れています。 従来の静止画AIよりも「物体の形・陰影・奥行き」の認識が強く、 写真の中の人物やキャラクターをフィギュアや模型のようにリアルに変換できます。 また、GeminiやVeoシリーズと連携させることで、静止画から短尺動画までの連続的な制作が可能です。
1. Midjourneyで「ゆるキャラと出会う」シーンを生成
本来、実際の案件では撮影素材を使用しますが、今回は試作を目的とした制作のため、素材がない部分を生成AIで再現することにしました。
MidjourneyのプロンプトをChatGPTで英語プロンプト作成。
a realistic photo of a white American man and woman joyfully interacting with a cute Japanese local mascot character at a roadside station in Japan (michi-no-eki).
The mascot is a colorful, friendly costumed character with a big round head and simple, charming face, waving cheerfully.
The couple stands nearby, smiling brightly and taking photos with their smartphones.
The background shows a Japanese roadside station with a wooden building, vending machines, local produce stands, and a clear blue sky.
The atmosphere feels cheerful, friendly, and authentically Japanese countryside.
realistic photography, cinematic lighting, Japanese michi-no-eki background, natural daylight, shallow depth of field, happy expressions, cultural atmosphere --ar 16:9 --v 7.0 --style raw --no text, watermark, logo, no cartoon, no fantasy
まずは「ゆるキャラに出会って男性と女性が喜んでいる写真」をテーマに、Midjourneyで画像を生成。 Midjourneyでは日本語でもプロンプト入力が可能ですが、より正確な構図や光のニュアンスを反映させるため、ChatGPTに英語プロンプトを作ってもらいました。
ゆるキャラの着ぐるみの質感も本物に近い仕上がりで、AI生成ながらも実際の撮影に近いリアリティを再現。
Midjourneyは、数ある生成AIサービスの中でも“AIっぽさを感じさせない自然な画作り”に定評があり、 人物の表情や光の表現、レンズの深度感までリアルに再現できるのが特徴です。 特に、ゆるキャラの着ぐるみの質感(布地・陰影・ボリューム感)も本物に近い仕上がりで、 AI生成ながらも実際の撮影に近いリアリティを再現できます。 構図・表情・距離感・背景などを丁寧に指定することで、 まるでロケ撮影を行ったような自然な1枚が完成。 撮影素材がなくても、観光PRや企画提案のイメージビジュアルとして十分活用できます。
2. Photoshopでゆるキャラを切り抜き、Geminiで“フィギュア化”
本生成した画像からゆるキャラ部分だけを選択し、Geminiに直接コピペし、
適当に選択して、Geminiに直接コピペ。
次のような具体的な指示を入力しました。
「写真の被写体を、玩具のようなフィギュア(スタチュエット)に変換してください。
フィギュアは丸い展示スタンドの上に置きます。
背景には、同じキャラクターのデザインが描かれたブランドパッケージ箱を配置してください。
アスペクト比は16:9とし、海外のスタイリッシュな部屋に置かれている雰囲気で生成してください。」
その結果、まるで実際に商品化されたかのような“ゆるキャラフィギュア”が完成。(キャラクター名を指定しなかったので変なキャラクター名になってしまっていますが・・)観光地マスコットや地域キャラクターの立体ビジュアル制作にも応用できる仕上がりです。
3. 女性だけを切り抜いて、Geminiで「フィギュアを持って喜ぶ女性」に変換
元画像から女性部分だけを選択し、またGeminiに直接コピペし、
適当に選択して、Geminiに直接コピペ。
合成の場合は、1画像づつ覚えてもらって合成した方が成功しやすい
合成なので、少しだけ丁寧に、具体的な指示を入力しました。
①「添付は1の画像です。覚えておいて。」(女性をコピペ)
②「添付は2の画像です。覚えておいて。」(フィギュアの画像を添付)
③「1枚目の画像に写っている人物が、キャラクターフィギュアをもって喜んでいる画像を生成してください」
Nano Bananaで生成したフィギュア画像を組み合わせることで、 手元の角度や視線、表情まで自然に再現されました。 観光イベントや地域PRのシーンとしてもそのまま使えるリアルな仕上がりです。
4. Gemini・Veo 3で各シーンを“動画化”
完成した静止画を、Gemini・Veo 3でショートムービー化しました。プロンプトがかなり適当に入れましたが、いい感じで完成。
・ゆるキャラに出会って喜ぶ男女
・フィギュアを貰って喜ぶ女性
・フィギュアが足でリズムをとりながら踊る
Veo 3の動画生成では、カメラワークや照明の表現も自然で、実写に近い映像表現を実現できます。テロップの追加や編集などで色々な活用方法がありそうです。下記が出来上がった動画です。
出会いの瞬間を再現した動画に。
体験・レビュー風ショートムービーに。
キャラクターアニメーション風に。さらに編集でテロップを追加し商品PR風に。
今回は Midjourneyで生成した静止画をもとに動画化を行いましたが、実際の撮影データとAI生成素材を組み合わせることで、 今後は、リアルとAIが融合した新しい映像表現 へと発展し、これまでにないクリエイティブな世界観が生まれていくかもしれません。
5. まとめ
「Midjourney」で静止画を生み出し、
GoogleのAIモデル「Nano Banana(ナノバナナ)」で立体フィギュア化、
さらに「Veo 3」で動画化することで、
1つのキャラクターから多彩なメディア展開が可能になります。
撮影素材がなくても、
・観光地PRや地域ブランディングのビジュアル制作
・キャラクターやマスコットのフィギュア化イメージ
・SNS・展示会向けのショート動画制作
といった幅広い用途で活用できます。
AIの進化により“現地に行かなくても観光や文化を伝える映像制作”が、現実の選択肢になりつつあります。
シーエムジャパンでは、今回のようなAI活用に加え、企業VP・IR動画・ライブ配信・セミナー映像・観光PR映像 など多様な映像制作でお客様の課題解決を支援しています。最新テクノロジー×クリエイティブで、より効果的で魅力的な表現を追求していきます。詳しくはこちらをどうぞ。
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AI生成における著作権と利用上の注意点
AIで生成した画像や映像は、著作権の扱いがサービスや国によって異なる点に注意が必要です。
MidjourneyやGemini、Nano Banana、Veoなどは、商用利用が可能な範囲を明示していますが、
利用には各サービスの利用規約・ライセンス条件を確認することが重要です。
特に以下の点には配慮が必要です。
・他者のキャラクターやロゴなど、既存の著作物をAIに学習させた生成物の使用には注意する。
・公的キャラクターや地域マスコットなどを使用する場合は、権利者(自治体・企業など)の許諾を得る。
・AI生成物を「完全な自作物」として販売・配信する場合は、クレジット表記や免責文を添えることが望ましい。
AIツールは制作を強力に支援する一方で、法的な位置づけはまだ発展途上です。
クリエイティブ活用の際には、表現の自由と権利保護のバランスを意識することが今後ますます重要になります。
免責事項
本ページの内容は、AI生成技術の可能性を探るテスト的な制作過程の紹介を目的としたものです。 ここで紹介している手法や結果は、あくまで実験的なものであり、 実際の制作結果や再現性を保証するものではありません。 サービス仕様やAIの挙動は日々変化しているため、実務で利用する際は、 必ず最新の動作確認および利用条件をご確認ください。
